コーセーは、東京エレクトロンデバイスとともに、2025年1月7日~10日にアメリカ・ラスベガスにて開催される世界最大級のテクノロジー見本市「CES 2025」に共同出展する。本出展では23年の出展と同様に、高速プロジェクションマッピングによって誰でも一瞬で、顔の動きに自然に追従するメイク体験ができるMR(Mixed Reality, 複合現実)メイクシミュレーションを提供する。本サービスはXR Technologies & Accessories部門における「CES Innovation Awards 2025 Honoree」を受賞した。本ブースではメイク体験から商品購入までの流れをサービスとして導入するための商談が可能。

高速プロジェクションマッピングによるMRメイクシミュレーションは、ブース内に座ってパネルを操作するだけで、一瞬で自分の顔にメイクを投影できるメイクシミュレーションシステム。この技術はコーセーと東京科学大学 工学院情報通信系 渡辺義浩研究室が協同開発したものであり、同サービスは22年8月からコーセーのコンセプトストア Maison KOSÉ 銀座にて展開している。

CESは米国ラスベガスに世界中から最先端のプロダクトが集うテクノロジー見本市であり、24年には展示ブース4300以上、来場者のべ13万人以上となった大規模イベントだ。同社では23年に初出展し、高速プロジェクションマッピングによるMRメイクシミュレーション体験を提供したところ、1200名を超える来場者の多くから、「驚きや感動があった」「新しい自己表現の可能性を感じた」という好評を得ることができた。そのため同社では、このサービスはメイクの新しい可能性を切り拓き、エンターテイメントなど多方面での応用価値を秘めていると判断し、商業化に向けた検討を進めてきた。日本国内の直営店では、お客に同サービスのMRメイクを体験してもらい、その人に合わせたメイク提案に繋げており、その知見を活かしたサービスとして拡販を目指す。

今回、本サービスの基幹パーツとなる特殊なプロジェクターを提供する東京エレクトロンデバイス社と共同で、グローバルにおいてサービスの体験と商談可能な「CES 2025」に出展する。このブースで得た反応をもとにさらにサービスの拡充を図るとともに、美容以外の分野も含めて商業性の拡がりを検討していく。