エムボックスは、頭髪の日(10月20日)にちなみ、改めて医学・薬学的根拠に基づいたAGA治療の発信と、AGA治療の最前線について議論する専門家を招いたウェビナー「医学・薬学的根拠に基づいたAGA治療 2024」を10月16日に開催した。

エムボックスは「テクノロジーでセルフメディケーションを再定義する」をミッションに掲げ、サービス展開をしており、現在展開中のAGAセルフケアブランド「HIX(ヒックス)」は、一人一人の薄毛の悩みに寄り添い、テクノロジーを使い医学・薬学的根拠のある情報や製品を届け、一緒に解決したいという想いから開発され、現在、国内初のAGA管理アプリを中心にプロダクト展開している。

今回のウェビナーでは、ゲストとして銀座総合美容クリニックの正木健太郎院長、美容系インフルエンサーのキヨキヨ、YouTube活動も行う薬剤師の古武幸之助氏を招き、最新のAGA治療について議論を行った。

エムボックスからは、まずAGAのメカニズム、対策割合やその内容の傾向などのマーケット情報を紹介。同社によると、AGAは20代後半〜30代にかけて気になり始め、60代になると半数が発症しているという。また、ケアについては発毛剤や育毛剤使用者が33%、シャンプーが21%と、セルフケアが半数を超えている一方で、クリニックを受診する人は21%という結果になった。

さらに日本皮膚科学会から出ている「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」を紹介するとともに、現在の市場の問題点についても言及。その中での「ミノキシジル」の内服薬の取り扱い、副作用の問題など、三者それぞれの立場からのリアルな現状を語った。特に、正しい情報収集に対する課題感は高く、「しっかりと実践して医療をしている正木先生のような存在と発信ができるキヨキヨさんのような存在が一緒にならないと、インフルエンサーの発信には勝てない。どちらも併せて、SNSで発信していくことが必要かと思います」(古武氏)と発信力強化への重要性を語った。

月刊『国際商業』2024年12月号掲載