ポーラ・オルビスホールディングスの美肌温泉プロデュースタスクフォースは、2024年10月14~17日にブラジル・イグアスで開催される第34回国際化粧品技術者会連盟(以下 IFSCC)世界大会のポスター発表部門において、これまでの活動を通して発信してきた温泉の美肌効果の研究の知見をまとめ、発表する。

発表論文のタイトルは「温泉入浴で手軽に美肌になれる、全身スキンケアの提案」(英文名:”Suggestion for whole body skin care that easily improves the skin by bathing in hot springs”)である。

発表者はポーラ・オルビスホールディングスから多田明弘氏、鈴木智晴氏、ポーラから山川弓香氏。当日は多田氏が発表する。

顔のお手入れと比較して、全身のお手入れは手が届きにくいなどの負担がある。タスクフォースは日本では温泉が身近な存在であることから、温泉の効能に着目することで手軽に全身のスキンケアができるのではないかと考えた。そこで、皮膚表面に存在する角層と皮脂に着目し、温泉水が実際に肌に与える影響について研究を行った。

タスクフォースは、日本全国で採取した31種類の温泉のお湯に対して、角層細胞への作用と皮脂を取り除く作用の検討を行った。

分析の結果、31種類の温泉水は以下の7タイプに分類されることが分かった。

本研究は、ゴワゴワする肌、ベタベタする肌、毛穴が目立つ肌、乾燥肌など、全身の肌悩みに合わせた効果を持つ温泉に入浴することで全身を簡単にケアするといった、新たなアプローチの提案につながることが期待できる。