資生堂は、保有するフレグランスブランドISSEY MIYAKE PARFUMSから、三宅一生が本質的な自然のエレメントから得た新たなコンセプトのフレグランス「LE SEL D’ISSEY(ル セルドゥ イッセイ)」を発表。これにあわせて東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3にて展覧会「ISSEY MIYAKE LE SEL D’ISSEY: Imagination of Salt」を8月28日から9月8日まで開催。それに先立ち、8月27日に内覧会を行った。


水の香りを表現した「ロードゥ イッセイ プールオム」の発表から30年を経て新たに発売する「ル セルドゥ イッセイ」は、生命に必要不可欠な「塩」をその中心に据える。感覚を呼び覚まし、活力を刺激する恵み深い自然のイメージを喚起し、力強い原動力を与える香りに仕上げている。本来匂いのない塩に香りを与えたのは、調香師カンタン・ビシュで、独自の解釈で単なる香りを超えたフレグランスを生み出した。


発売するアイテムは、「ル セルドゥ イッセイ オードトワレ」(50ミリリットル・1万780円、100ミリリットル・1万4850円、レフィル150ミリリットル・1万6940円)、「同 シャワージェル」(200ミリリットル・5390円)。
フレグランスボトルは、日本人デザイナー・アーティストの吉岡徳仁氏がデザインした。透明なガラスの力強い造形と、形を超える「光」という現象を生み出すことで、テーマの「塩」を表現。透明な中に光を放つボトルは、シャープな直線から楕円へとかたちを変化させる彫刻的なフォルムと、ガラスの塊の中にデザインされた光を放つ水滴が、生命のエネルギーを象徴的に表現する。

内覧会では、資生堂グローバルフレグランスブランドのYaël Tuilバイスプレジデント、Christophe Venotグローバルフレグランスブランドディレクターとともに、フレグランスボトルのデザインおよび展覧会で香りのインスタレーションを手掛けた吉岡氏が登壇し、プレゼンテーションを行った。


イベント会場では、新フレグランスの世界観を表現したディスプレイや普段目にすることがないボトルの制作過程などの展示を行ったほか、実際に新フレグランスの香りを体験できる、この展覧会のために作成された専用の什器を設置し、五感で実感してもらう展示を行った。