資生堂は9月28日、子会社の資生堂EMEA(欧州、中東、アフリカ管轄)の欧州地域本社であるShiseido Europe S.A.(パリ)を通じて、英国発のマイクロバイオームスキンケアブランド「Gallinée(ガリネー)」を所有するガリネー社(ロンドン)を買収すると発表した。買収金額は非公開である。

マイクロバイオームは、人体と共生するバクテリアや真菌、ウイルスなどの総称だ。体内だけでなく、皮膚や爪など身体のいたるところに棲み、「常在菌」とも呼ばれる。常在菌が肌を守る機能を応用したマイクロバイオームスキンケアは、新しい発想のスキンケアとして欧州で注目度が高まっている。ここ数年の間に多くのブランドがマイクロバイオームスキンケアの新商品を発売しており、市場の急拡大が見込まれている。パイオニア的な存在はランコムで、美容液「ジェニフィック」は日本や中国など化粧品大国でも人気商品だ。ガリネーの活躍の舞台は、想像以上に広がるかもしれない。

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