ポーラブランドの最高峰B.Aグランラグゼから、クリームが誕生する。2006年に登場したグランラグゼは、B.Aの根幹思想「バイオアクティブ理論」のもと、時代の変化に合わせて進化。これまでは美容液のみだったが、初めてマスクを兼ねたクリーム「B.A グランラグゼ O(オー)」を2024年8月1日に旗艦店のポーラギンザで先行発売した後、10月1日に全国発売する。価格は50グラム・13万2000円。初年度の24年12月期の売り上げ目標は18億円である。
「B.A グランラグゼ O」は、顔立ち印象際立つ、何度も触れたくなる、輝きに満たされたような、引き締まったハリ感がある肌を目指す。そのための成分として、ポーラオリジナル保湿成分16種を配合。B.Aシリーズ最高の成分濃度で、新ポーラオリジナル複合保湿成分「時計草G0エキス」の他、B.A、リンクルショット、ホワイトショットのアイテムと共通の保湿成分を配合している。文字通り、ポーラの資産を総結集した逸品である。
処方は、新開発の「引き締めバウンスマスク処方」を採用。時間とともに弾力が高まりキープされ、直後も、眠る前も、翌朝もハリ感のあるベールを生み出す。また、多相エマルションと単相エマルションの崩壊順序を自社従来品と逆転させることで、溶けなじみとマスク効果の両立を目指した「ポーラオリジナル逆崩壊性乳化」によって、心地よく肌と一体化するように溶けなじみ、マスクのように引き締めるベールを形成する。この処方を用いたオリジナル新乳化製法は、24年1月にスタートしたポーラ化成工業の新研究生産拠点「テクニカルディベロップメントセンター」が実現したものだ。これまでビーカーの中でしか生み出せなかった感触を、従来製法の約5分1の少量生産で可能になった。
感性品質は包装、デザイン、アートワーク、感触、香りに至るまで、本来人間が持っている感覚を研ぎ澄ますような感性価値を、サイエンスと同様に追求しながら開発。例えば、デザインは、静でありながら、触れると動き出しそうな内包された動のエネルギーを感じるような造形。夜明けの生命が目覚め躍動し始める瞬間をイメージした多彩な表情を魅せるカラーリングも特徴の一つだ。すべて違う曲線でつくり上げた繊細な形状と凝縮したエネルギーを感じる重量感は、生命と密着するような深い心地よさがある。
包装はグランラグゼの美容液と同じように、感謝の気持ちを込め、包んで贈る日本の文化を大切にした特別なパッケージ。商品を一つずつ、手織りで梱包している。開封後はコンパクトに折り畳めるので、廃棄される包材を可能な限り減らしたミニマム設計になっている。★
月刊『国際商業』2024年09月号掲載