BtoB衛生事業の目標は売上高500億円
花王はBtoB衛生事業を成長ドライバーに位置付けている。同事業を担うのはグループ会社の花王プロフェッショナル・サービス(KPS)。これまでの事業領域は、飲食店を中心とするフード領域に洗浄剤を販売することだった。しかし、コロナ下に介護施設や保育園、病院、学校などに消毒剤を提供し、業務用市場における花王の企業ブランド、商品への信頼が上がっている。その結果、飲食以外のノンフード領域に販路が広がり始めたのを受け、花王は2023年9月からBtoB衛生事業の強化を本格化している。
KPSの試算によると、BtoB衛生市場は、ターゲット数が220万軒で、規模は2130億円。そのうちフード領域は103万軒の950億円、ノンフード領域は117万軒の1180億円である。KPSは得意の飲食店だけでなく、介護施設や病院、宿泊施設など、これまで手つかずだったノンフード領域を攻めることで、27年までに売上高を22年の350億円から500億円に引き上げる計画である。
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