売上高100億円を目指し新事業本部を設置

アース製薬が2024年秋に業務用ブランド「アースプロフェッショナル」を立ち上げる。同社は殺虫剤の一般市場でトップシェアを握るが、商材によっては競合ブランドの方が消費者認知は高い。しかも少子化の流れは止まらず、殺虫剤の使用者を増やすのは難しい。そこで目を付けたのが、業務用市場。同社の越智俊享常務執行役員は「どんな人も仕事が終われば、生活者の一人です。業務用市場でアース製薬の知名度を高めることで、一般市場の商品に手を伸ばしてもらう。業務用と一般用が相乗効果を発揮するマーケティングを展開し、国内市場全体でシェアを伸ばします」と説明する。

アース製薬は24年1月にチャネル戦略事業本部を新設した。これまで業務用営業を行っていたニューチャネル事業部とECマーケティングなどを担当していたデジタル戦略本部を統合。商品企画から広告宣伝、営業まで、業務用ビジネスに必要な機能を集約し、70人体制の大所帯になっている。業務用の売り込み先であるアスクルや大塚商会などのカタログ通販企業との連携強化や業務用ニーズを満たす商品企画、商品開発のスピードアップなどに取り組み、売上高30億円から100億円へのジャンプアップを狙う。その第1弾の施策が業務用ブランド「アースプロフェッショナル」の立ち上げである。

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