富裕層の外国人に日本文化の体験を訴求

ポーラは、高級ホテルアメニティ市場で断トツのシェア獲得を狙っている。同社はスキンケアに強い最高級ブランド「B.A」と2024年5月発売の新ブランド「IUGEN(イウゲン)」を提案している。どちらもターゲットは高級宿泊施設で、その数は全国400〜500軒程度と試算。現在、B.Aの導入数は100軒を突破しており、イウゲンの目標数は100軒。イウゲンは発売3カ月で導入数が30軒に到達しており、高級ホテルアメニティ市場の席巻を目論むポーラの戦略は視界良好だ。

同社のアメニティ戦略の狙いは、ポーラのブランド価値を高めることにある。ブランドの世界観や商品の価値を余すことなく表現し、体験してもらう。ポーラを深く知り、信頼する生活者が一人でも多く増えれば、一般市場を含む日本全体でポーラの競争力が高まるというわけだ。また高級アメニティ市場を攻めるのは、国内外の富裕層へのブランド訴求とともに、利益改善効果が期待できるからだ。同社BtoB事業部の北原武雄部長は、次のように説明する。

この情報へのアクセスはメンバーに限定されています。ログインしてください。メンバー登録は下記リンクをクリックしてください。

ログイン