ユニ・チャームは、セルソース社が提供する卵子凍結保管受託サービス「卵子凍結あんしんバンク」を7月から社員の福利厚生制度に導入する。
厚生労働省が2023年に実施した「不妊治療と仕事の両立に係る諸問題についての総合的調査」によると、不妊治療経験者の半数以上が「仕事と治療を両立した」と回答するなど、多くの人が社会的な活動を続けながら不妊治療に取り組んでいる。一方、女性回答者の約1割は「不妊治療を行うために退職した」「雇用形態を変更した」と回答するなど、ライフプランの見直しを余儀なくされている。
このような状況に対し、生理ケア用品ブランド「ソフィ」を展開する同社は、妊娠を希望される女性に寄り添い続ける存在でありたいと考え、その取り組みの一環として23年11月に「ソフィ 妊活タイミングをチェックできるおりものシート」を発売した。
また、今年、新コーポレート・ブランド・エッセンス「Love Your Possibilities」を発表するなど、同社は社員が自身の可能性を慈しみ、利他の心を持って働ける職場環境の実現を目指している。
以上を踏まえ、社員一人ひとりの多様な人生設計を支援すべく、卵子凍結保管を可能とするサービスを福利厚生制度に導入することとした。
この取り組みでは、「卵子凍結あんしんバンク」を福利厚生サービスとして利用できる。提携医療機関で採卵・凍結された卵子の保管はセルソースが受託する。管理体制が整った施設と専用輸送サービスで、凍結した卵子を安全に長期保管する。
同社は今後も社員が主体的に自身のキャリアを描き、自主的に成長できる制度や仕組みを整備し、社員一人ひとりが働きがいを実感し、輝くことのできる職場の実現に努めていく。