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改革の精神が根付く変化対応に慣れた企業
ポーラの化粧品専門店戦略が軌道に乗り始めた。2023年6月1日に「LOOKさんすて福山店」(広島県)に出店後、24年4月26日に「REBIRTH ららぽーと磐田店」(静岡県)に壁面&中置什器を展開。さらに同6月7日に「LOOK姫路グランフェスタ店」(兵庫県)、同21日に「パルファン・イオンモール浜松志都呂店」(静岡県)にポーラコーナーが生まれた。24年12月期の出店目標は10店舗。中長期的には100店舗の展開を目指しており、ポーラの安野晋平執行役員は「化粧品専門店は、われわれにとって新規チャネルです。取引先全体の活性化と弊社トータルビューティー(TB)事業とシナジーを生むポーラ独自の勝ちパターンを早期に確立する」と意気込んでいる。
ポーラが化粧品専門店チャネル開拓に本腰を入れるのは、今も昔も、ビジネスモデルの要が「LTV(Life Time Value)の最大化」だからだ。日本の生活者は、デジタル化に伴い情報とサービスが氾濫する社会に生きている。一人一人の価値観は多様になり、購買行動を含むライフスタイルも千差万別。高級商材でも、一人の生活者がクイックに買える売り場と丁寧な応対を受ける売り場を使い分けている。生活者ニーズの変化を踏まえ、ポーラは化粧品専門店に新規参入し、LTVの最大化に挑んでいるというわけだ。
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