日本石鹸洗剤工業会は5月17日、総会および懇親会を東京・丸の内で開催した。
懇親会であいさつに立った日油の宮道建臣会長は、昨年インドで開催されたアジアオセアニア石鹸洗剤工業会会議での基調講演においてこの10年間の会議での報告テーマとして、サスティナビリティに関するトピックが増えており、会議参加者が将来に向けた課題意識を持ち、SDGs達成をミッションとして活動をしていることを伝えるとともに、2020年に小惑星竜宮から惑星のサンプルを持ち帰ることに成功した日本のはやぶさ2のプロジェクトが、多くのステークホルダーとの共同によって大きな成果を上げたことを引き合いに出し、今後のサスティナビリティ分野でのイノベーション推進には、一層のパートナーシップ強化の重要性を力説したことを明かした。
また、当日開催された総会において、環境保全化学物質関連の管理に関係したサスティナビリティへの取り組みの継続強化、広報と啓発活動の充実、行政機関・国内外関連団体との協力関係の発展、公正な自由競争を基本とした活力と創造性に富んだ業界活動によるイノベーションへの支援の四つを令和6年度の重点活動とすることが承認されたことを伝えた。
その後、乾杯のあいさつに立ったライオンの竹森征之社長は、いかにサステナブルに成長していくかをベースにしたイノベーションが求められていることに触れ、「グローバルの中で日本経済が貢献していく、その扇の要として、日本石鹸洗剤工業会の発展を期待していきたい」と語った。★
月刊『国際商業』2024年07月号掲載