日本石鹸洗剤工業会は、12月15日、東京都中央区の油脂工業会で環境活動に関する定例会を開催し、活動報告を行った。容器包装プラスチック使用量削減では、2022年における同工業会対象の主要5製品群のプラスチック使用量は、60万6000トンで、前年とほぼ同等、1995年との比較では25.3%増加。製品出荷量あたりの容器包装プラスチック使用量(原単位)で見ると、第4次自主行動計画の目標42%以上削減継続に対し43.3%削減となった。またバイオマス樹脂および生成樹脂の活用拡大については、30年までに20年度比で2倍以上にするという目標を立てていたが、22年は21年の2.2倍に引き続き目標を達成。そのため目標の再設定を検討している。

続いて、洗剤成分の生態系影響に関する評価結果を報告。同工業会では、洗剤の生態系(環境)への影響に関する調査を1998年から継続的に行ってきた。代表的な界面活性剤として、LAS、AE、AOについて、関東および関西の4河川で、年4回の濃度測定による環境モニタリングを実施している。22年度の環境モニタリング結果では、それぞれの環境濃度は予測無影響濃度を下回っており、界面活性剤による生態系リスクは極めて少ないことが判明している。

月刊『国際商業』2024年02月号掲載