I-neの2024年12月期第1四半期決算は、売上高が前年同期比6.5%減の90億8200万円、営業利益は38.1%減の6億3800万円、経常利益は27.2%減の7億500万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は23.7%減の4億2600万円となった。

減収要因は、前年同期のSALONIAの価格改定前の駆け込み需要の反動減、および前期(23年第4四半期)のBOTANISTのフルリニューアルに伴う初回出荷の影響により、今期の発注が減少したことの二つを挙げている。

利益面については、主に新ブランド等に対する積極的な投資、人材採用等の強化、また上記特殊要因による売上高減少もあり人件費・固定費比率が一時的に増加したことによるとした。

セグメント別にみると、国内事業の売上高は8.5%減の87億7100万円、営業利益は5.3%減15億3000万円となった。

海外事業は、艾恩伊(上海)化粧品有限公司においては、中国市場の景気回復の遅れ、競争環境の激化に加え、2023年8月の福島原発処理水の海洋放出による影響は継続しながらも、Tmall.com(天猫)やDouyin(抖音)といったプラットフォームを活用したオンラインでの販売を通しBOTANISTブランドの販売に注力し、売上高は136.5%増の3億1000万円、営業損失は2億8700万円(前年同期は営業損失1億6500万円)と赤字幅は拡大。

減収減益となったが、対業績予想においては、想定通りに進捗しているとしており、新規ブランドおよび新領域への先行投資を計画通りに実施、開発面では通期を通して合計で7ブランドの発売に取り組んでいる。

グローバル領域においても、2Qに現地子会社であるI-ne US CO., Ltd.をUSに設立。USでの販路拡大を通した事業領域の拡大を目指すとともに、US以外のグローバル領域においても、更なる伸長を見込む。

24年12月期通期業績は、売上高が10.0%増の458億円、営業利益が5.0%増の46億円、経常利益が4.9%増の45億5000万円、親会社株主に帰属する当期純利益は39.3%減の24億円と期初予想を据え置いた。