花王は2024年3月2日、「ビオレ」から「湿度・温度ストレス(汗・ベタつきの不快感)」に着目した新シリーズ「ビオレZero」を発売した。快適さを肌の上にまとうアウタースキン発想に基づく、ビオレの新スキンプロテクション提案である。汗やベタつきなどの不快感に振り回されない心地よい毎日を実現する。24年中にアジアエリアに順次展開する考えだ。花王は2月20日に発表会を開催。スキンケア事業部の小林達郎ブランドマネジャーとスキンケア研究所の友國敦史上席主任研究員がブランド概要と新商品について解説した。

スキンケア事業部 小林達郎ブランドマネジャー

スキンケア研究所 友國敦史上席主任研究員

ビオレは、肌を「人と人」「人と社会」がつながり、暮らしを支えるヒューマン・インターフェイス(接点)と捉え、安心・快適な暮らしに貢献する商品を展開するスキンケアブランド。1980年の誕生以来、技術力をベースに時代に合わせ、生活者が快適に過ごすための提案を継続。素肌を健やかに保つことを目指している。

99年に花王初の汗ふきシートとして「ビオレさらさらパウダーシート」を発売。以来、新たな提案を続け、女性用汗ふきシート市場で売上№1ブランドとして市場をけん引し続けている(インテージSRI+女性用汗ふきシート市場2017年1月〜23年12月ビオレブランド各年累計販売金額)。

近年の気候変動で高温多湿化が進み、約8割の人が「汗やムレで肌がベタつく」と不快を感じている。また約7割の人は、その不快な「汗やベタつきを取り除きたい」と感じている(22年5月・WEB調査・18〜59歳女性・N=3016・花王調べ)。23年の夏も記録的な猛暑になり、今や汗やベタつきへの対策は、ニオイや清潔感の「エチケット」と同様に、「自分自身が快適に過ごすため」にも行われている。

そこでビオレは高温多湿環境において生活者の抱えるストレスの一つである「湿度・温度ストレス」に着目した「ビオレZero」を投入。肌の上にヴェールをまとい、汗を乾かし続けることで長時間快適さが持続するアウタースキン発想に基づいている。これがビオレの新スキンプロテクション提案である。

「ビオレZeroシート」は肌を拭く時は液たっぷり、拭いた後はパウダーで瞬感さらさら、高温多湿環境でも快適が持続する「次世代型シート」である。ビオレの従来シート(ビオレさらさらパウダーシート、ビオレZさら冷肌感シート)では実現でなかった、たっぷりの液を含浸しながら、パウダーを高配合するという二つの機能を両立。今回搭載した花王の新技術は、汗を乾かし続ける「高蒸散パウダー」がヴェールのように肌を包み込む「持続型パウダーヴェール」で、さらさら感の長時間持続を実現する。朝、外出前に使用することで、通勤・通学、日中の活動時に汗をかいても快適が続くという。

ビオレZeroシート

一方「ビオレZeroお風呂で使う汗ケアローション」は、洗浄後の肌に塗布した後、シャワーで流すタイプのボディローションである。独自のシャワー型キャップで、手の届きにくい背中にも簡単に使える「ビオレZero シート」と同様、汗を乾かし続ける「持続型パウダーヴェール」技術を採用。入浴後から翌朝の寝起きまでさらっと快適が持続する。

ビオレZeroお風呂で使う汗ケアローション

月刊『国際商業』2024年04月号掲載