お香を自宅で楽しむ人はコロナを機に増えた

251年前の享保年間に創業した老舗企業、山田松香木店は約20年前に京都本店をリニューアルした。直販事業強化の一環で行ったものだが、それ以来、毎日のように香りの体験サービスを提供している。メニューは聞香コースと調香コースの2種。京都らしい体験を求める訪日客や若年層に人気で、1日10人の予約枠は瞬く間に埋まっていく。和の香りの潜在需要の高さをうかがわせる。同社営業部の三浦範子販促課長は次のように説明する。

体験型サービスの予約はいつも満杯だ

「香り文化を受け入れる人は多いので、ちょっと目線を変えて隙間を狙えば、需要は生まれると思います。私たちは日本の香りを正当に守っていきながら、その良さをできるだけ多くの方に知っていただきたい。そこに伸び代があるのではないか、と考えています」

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