ロフトは今年で10年目を迎え、22回目となる「ロフト コスメフェスティバル 2023AW-1st-」を、9月1日から開催。「Make a wish(願い事をする)」をテーマに掲げ、1stでは「For me」をサブテーマに、〝色〟を主役に質感も楽しめる、カラーメイクアイテムを豊富にラインアップする。また、香りにこだわったボディケアアイテムも発売。①Find new ②Clear skin ③Keep beauty ④Stay wellの四つのキーワードをもとに、ロフト先行販売品や販路限定商品をあわせて185ブランド、全907種類を取りそろえる。9月2日にはインフルエンサー、ロフトアプリユーザー、メディアを対象に展示会を東京・渋谷にて開催した。
①では、限定コスメや新色、新ブランドなどこの秋に登場するアイテムで、新しい自分と出会うきっかけを創出。Rainmakersの「Wonjungyo クラウドブラーリングティント」「CipiCipi×espoir リアルアイパレットオールニュー」、ETVOSの「ETVOS ミネラルクラッシィシャドウ ヴィンテージグリッター」、韓国高麗人蔘社の「WAKEMAKE ソフトブラーリングアイパレット」などを提案する。
今季も〝透明感〟をキーワードに、②では、シロクの「Norganic Plenum リンクルダイレクト エッセンス」、アイケイの「魔女工場 パンテトイン エッセンストナー」など、こだわりの成分配合の美容液や著名人プロデュースコスメで、日々のスキンケアを楽しく演出する。
③では、hugkumi+の「cocone クレイクリームシャンプー スムース」、heart relation「Her lip to BEAUTY SENSUAL RICH BODY CREAM」、インターナショナルコスメティックス「ジュライミー フレグランスボディローション」など、毎日の習慣に溶け込む新しいボディケアやヘアケアなどで、日々の美容法をアップデートしてもらう。
④では、P2C Studioの「マリネスプロテイン マンゴーフレーバー約14回分」、コジットの「re:success fitness band」、FITSの「フィッツコンディショニング ネムス バスソルト」など、気分をリラックスしてくれる香りや気軽に取り入れられるヘルスケアアイテムで、〝体も心も幸せ〟であることを意識したウェルビーイングな暮らしを提案する。
近年のコスフェスでは、韓国コスメ、インフルエンサー観衆のプロデュースコスメの存在感が高まっており、イベント当日もロムアンド、ヒンスといった日本の若者に浸透しているブランドから、魔女工場、ドクターぺプチ、サムバイミーといった新興ブランドまで取り扱いが充実。来場した若年層女性がブースや商品の写真をインスタグラムに投稿していた。
一方の国産ブランドも負けていない。伊勢半「KISS リップアロー」「エリザベス リップガーディアン」、クラブコスメチックス「デイジードール」、常盤薬品工業「エクセル」、オルヴェロングローバルジャパンの「ベアミネラル」、mshの「ラブライナー」といったメイクアップブランドのブースにも人だかり。ユニークなコンセプトや色味、商品設計に沸いていた。
常盤薬品工業「ノブ」、石澤研究所の「毛穴撫子」、牛乳石鹼共進社「カウブランド赤箱」、中野製薬「ナカノスタイリングタント」といったスキンケアやヘアスタイリング剤のブースも活気づいていた。
コロナの収束を見て化粧品業界の期待は高まっている。ロフトのコスメフェスティバルは、将来の消費を担う若年層の化粧品需要を喚起するイベントとしての役割を担っていると言えそうだ。
月刊『国際商業』2023年11月号掲載