化粧品や健康食品のOEM・ODMを行うCOSMAX(コスマックス)の日本法人COSMAX JAPANは、マーケティング支援事業を行うWackerと、2023年8月8日、業務提携の基本合意を締結するに至ったと発表した。
コスマックスは、1992年に韓国で創業し、化粧品メーカーから生産を請け負うOEMとODM(設計・製造受託)などを事業の柱とし、2022年のグループ売上高は2500億円と、韓国だけでなく中国やアメリカに事業領域を広げてきた世界最大の化粧品OEM・ODMだ。
21年12月、日本法人を設立し、茨城県に敷地面積1.6万平方メートル超の工場を建設中で、25年以降の稼働を目指している。
コスマックスは、世界に約800人の研究員が在籍。他のODM・OEMと比較すると研究の蓄積が多く、安全検査などではこうしたノウハウを生かし、他社では半年以上かかる(受注から発売までの)時間を半分以下の数カ月で実現することができる。
一方「Wacker」は、主に韓国スキンケアブランドのマーケティング支援を行ってきたマーケティング会社だ。大手スキンケアブランドの売り上げを3日で1億円以上増やす企画など、全方位的なマーケティング支援サービスを提供している。
K(韓国)コスメが日本などでブームとなっているように、「世界でJ(日本)コスメブームを起こす」という思いで両社が共感し、コスマックスの持つ開発スピードと技術力の後押しで新興ブランドが増えていけば、日本の化粧品市場における流行の移り変わりがさらに加速する可能性を感じ、業務提携に至った。
具体的な提携の内容として、①ODM生産からマーケティング支援まで一気通貫でサポート②PtoCインフルエンサーの化粧品・健康食品ブランド開発と販売支援(インフルエンサー向け)③インフルエンサー×企業のコラボ商品開発と販売支援(化粧品・健康食品メーカー向け)――の三つを挙げる。