独自技術やノウハウを生かし「生石鹸」や香水が好調

ケイズが目指しているのは、会社の原点である「化粧品コンシェルジュ」。容器から中身までオールインワンの提案ができることが強みである。角嶋一幸社長は「長年蓄積していた経験やノウハウがあるので、それを表に出そうと、今年は積極的にアピールできるよう努めています。お客さまのご要望に合わせて、少量でも大量でも、洗顔でも香水でも、できることは何でもチャレンジしたい」と意気込む。実際に大手から小規模まで、さまざまな依頼が舞い込み、順調に事業を拡大している。

好調を支えているのが、研究開発の追求だ。例えば最近では、過去に研究していた「生石鹸」が、洗顔フォームとしてヒットした。「生石鹸」にはグリセリンが豊富に含まれているが、グリセリンが多くなればなるほど、粘度のコントロールは難しくなる。開発当初は、硬くなりすぎてチューブから出てこないなど、製品化は難しい状態だった。それでも担当社員が諦めることなく、何度も改良を重ねて、製品化にこぎ着けた。「ブラッシュアップを繰り返して、本当によい感触の洗顔ができた。製造も開発も連携して頑張って、世間から見ると失敗とされるものを成功に変えたのが生石鹸だと思う」(角嶋社長)。天然成分たっぷりで泡がしっかりしている洗顔フォームは、スキンケアブランドやオーガニックブランドで採用され、高いリピート率で売り上げを伸ばしている。

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