株式会社ふじは、レイラ化粧品から、環境に配慮して紙容器を採用した「レイラ アイシャドーパレット」(4種・2200円)を限定発売する。7月5日にさいたま市で新製品発表会を開催。同商品の開発に携わった次世代チームが、同社のサステナブルな取り組みについて説明した。

冒頭に油原通江社長は「若手社員による部署を超えたチームを昨年立ち上げた。環境問題の取り組みや、同世代の目線に立った製品づくりを目指してきた。化粧品産業で働く若い世代が感じていること、行動していることを発信したい」とあいさつした。

次世代チームによるプロジェクトは、「失敗してもよいから、自分たちが使いたい製品をつくりたい」という思いからスタート。自由に忌憚なく、活発に意見を交わし、商品開発を進めている。第1弾として、しわ隠しのスティック「かくれんぼう」を今年3月に発売。それに続く第2弾の商品が、今回発売する「レイラ アイシャドーパレット」だ。同社営業部の川上夏音さんは「レイラ アイシャドーパレット」について、「私たちがつくりたいもの、使いたいものが出発点であるのと同時に、子どもたちの未来のために環境に負担をかけない製品を届けたい。ケースは環境に配慮して、初めて紙の容器を採用しました。ポーチに入れる時にワクワクするような、かわいいパッケージを目指して、20代の私がデザインしました」と紹介した。

また、次世代チームは製品開発とともに、「コスメロスなくそうプロジェクト」と題して、化粧品からクレヨンをつくる活動も行っている。他社製品を含め、使わなくなった化粧品を募ったところ、全国から想像を超える多くの化粧品が集まった。届いた化粧品を再利用し、クレヨンを製造。できたクレヨンを5本セットで販売する。「まだ使えるのに廃棄される化粧品が多いことに、私たちは心を痛めている。化粧品の廃棄量を減らすことは、待ったなしの問題です」(川上さん)。

油原社長は「化粧品に関わる問題を知らせたい。できることを一歩から始めたい」と話し、今後も人や環境を大切にする企業活動を展開していく姿勢を示した。

月刊『国際商業』2023年09月号掲載