サンスターグループの美容ブランド「EQUITANCE(エクイタンス)」は、口周りに着目した薬用しわ改善クリーム「エクイタンス リンクル アプローチEX」(20グラム・8800円)を、同社の通信販売および同社フェイシャルエステで9月1日から発売する。しわ改善成分として、有効型ナイアシンアミドを配合し、今ある年齢ジワまで立体的に改善する。
7月20日に都内で新製品発表会を開催。サンスターグループマーケティング統括部H&Bマーケティング部の水野藍子エクイタンスブランドマネージャーは「2020年に『エクイタンス』をリニューアルして以降、初となる待望のスキンケア製品です」と紹介。新製品の開発背景について説明した。
同社が口周りに関する意識調査を行ったところ、マスク生活が長引いたことで、「素顔に自信が持てなくなった」「素顔を見られることに抵抗感が出てきた」と回答した人が20%以上、「表情筋を使う機会が減った」と回答した人は25%以上にのぼった。さらに、マスクを外した時に相手の「見た目年齢」がどう見えるかを問うと、半数以上の人が「老けて見えることが多い」と回答した。また、顔画像にしわを加えて、一番年齢が上に見える顔を問うと、口周りにしわがある場合が最も老けて見えるという結果が表れた。
そこで「エクイタンス リンクル アプローチEX」は、口周りに着目。有効型ナイアシンアミドの3Dアプローチによりコラーゲン産生を促進することで、真皮から肌を押し上げ、今ある年齢ジワを立体的に改善する。3Dアプローチとは、「真皮に、深く、ダイナミックに有効型ナイアシンアミドが働くことです」(水野ブランドマネージャー)。
さらに角層内で水分と反応して膨らむ性質を持つ「ふくらむヒアルロン酸」や、肌表面に柔らかなネットを形成することで肌を引き締める「ハリ感ネット」、植物由来のコメヌカエキス、タケノコ皮エキス、セイヨウノコギリソウエキス、テンニンカ果実エキスといった、6種類の高保湿成分を配合。肌にふっくら柔らかなハリを与える。
サンスターグループH&Bイノベーション研究開発部ビューティーケア研究室の有賀美沙樹研究員は、新製品の研究開発について紹介。ナイアシンアミドのしわ改善効果について「真皮では線維芽細胞を活性化し、コラーゲン産生量をアップする。表皮では皮膚バリアの構成要素を増やし、ターンオーバーを促進することで、皮膚バリア機能を改善する」と説明した。
また、皮膚内で吸水し、約30倍に膨らむことで、落ち込んだ皮膚を内側からふっくらとさせる「ふくらむヒアルロン酸」の処方を紹介。一般的なクリームはオイル・イン・ウォーター処方で、塗る前にヒアルロン酸が吸水してしまい、肌に馴染みにくい。一方、「エクイタンス リンクル アプローチEX」は、「無水ヒアルロン酸が水に触れにくい、ウォーター・イン・オイル乳化処方を採用し、効果を最大化する。この技術で特許を出願している」(有賀研究員)。
のびの良い使用感や控えめな香りも特徴で、口周りのシワへ総合的にアプローチするしわ改善クリームとなっている。
月刊『国際商業』2023年09月号掲載