最近ハンブルクでは、地元のスタートアップ、ゴルトアイマー社(Goldeimer)の100%再生紙トイレットペーパーをよく見かけるようになった。オーガニックショップだけでなく、通常のスーパーも扱い始めている。販売を開始した2016年は10万パッケージだったが、19年には約85万パッケージに伸びた。グラフィティ調のデザインがひときわ目立ち、袋も再生ビニールで手触りが違う。価格は8ロール入りで約4ユーロ(約580円)。リサイクル製品に力を入れているティッシュペーパーメーカー、ヴェパ社(WEPA)に生産委託している。
ゴルトアイマー社は、途上国における清潔な飲料水の普及に力をいれているNGOビバ・コン・アグア(Viva con Agua)から派生した社会的企業だ。14年の起業当初からの事業はなんと「乾式トイレ」の普及で、ロックフェスティバルなど、トイレ事情が良くない野外や僻地でのイベントに、若い世代にアピールするポップなデザインの乾式トイレを提供してきた。その流れで、トイレットペーパー、乾式トイレ、トイレ回り製品も販売するようになっている。収益の一部は、途上国の衛生事情を改善するプロジェクトに寄付しており、エチオピアで、乾式トイレを導入するパイロットプロジェクトに取り組んだ実績もある。
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