「I HOPE.」を掲げ、希望を発信するブランド「KANEBO」は、3月10日に発売する化粧用コットン「4 レイヤリング コットン」(100枚入・1100円)の一部に、農業から震災復興を目指す「東北コットンプロジェクト」で栽培されたコットンを採用した。同プロジェクトで栽培された綿花が、化粧用コットンとして使用されるのは初めての試み。化粧品ブランドとしても、初めてのプロジェクト参加となる。

「東北コットンプロジェクト」は、津波により稲作が困難になった農地で綿(コットン)を栽培し、さらに紡績、商品化、販売まで一貫して行うプロジェクト。東日本大震災での津波、地盤沈下、治水設備の破壊によって宮城県東部では広く塩害が発生。2011年より始まったこのプロジェクトは、過酷な環境でも育つ綿花(コットン)を東北で育て糸を作り、様々な商品化を行っている。長期視点で被災地の復興を考えて農家と約80の企業・団体が集まり、農業を基盤とした東北の新たな農作業の確立を目指している。http://www.tohokucotton.com/about/

<東北コットンプロジェクト事務局コメント>

東北コットンプロジェクトは東日本大震災をうけ、何か自分たちでできることで貢献したいという想いから始まり、多くの方々が集まり進んできました。その“利他の想い”は変わらずプロジェクトの根幹となっています。今回KANEBOブランドが「東北コットンプロジェクト」の一員となり、プロジェクトの新しい歴史を一緒に刻み込んでいけることをとても嬉しく思います。KANEBOの「4 レイヤリング コットン」を通じ、個の豊かさや幸福感が、世界や社会の豊かさとつながっていることを実感する方が増えていくことを期待しています。

「4 レイヤリング コットン」の開発にあたり、「東北コットンプロジェクト」以外にも様々な取り組みを行っている。たとえば、糸を製造する工程にて本来なら廃棄される、糸にならない短い綿繊維を一部原料として使用。原料とした綿の生分解性を、土中、海水中の両環境下で確認している。製造過程で必要な漂白剤などの使用量を抑えた「未脱脂綿」を一部使用。商品パッケージには植物由来成分を含むインキ(バイオマスインキ)を使用している。