ヘアメイクアップ技術を活かしQOL向上をサポート

がん患者をはじめとした髪の悩みに応える。資生堂は、がん治療などの過程で生じた外見の変化に対するケアの一環としてウィッグの開発に協力。ヘアドネーションの第一人者、特定非営利活動法人Japan Hair Donation & Charity(ジャーダック)とアデランスとタッグを組み、3者共同で医療用ウィッグ「wig+(ウィッグプラス)」を開発した。

開発のきっかけとなったのは、一人でも多くの髪に悩みを持つ人の力になりたいという3者の思いが一致したこと。ジャーダックでは、寄付された髪だけを使用して作ったウィッグを18歳以下の頭髪に悩みを持つ子どもたちに無償で提供している。しかし一方では、オーダーメイド・ウィッグの提供には時間がかかるため、多くの子どもたちが順番待ちをしているのが現状だ。またジャーダックには、「19歳以上になっても使える、リーズナブルでデザイン性や品質に優れたウィッグを提供してもらいたい」という声が多く寄せられ、その希望に応えたいという思いがあった。

3者が目指すのは、がん患者もヘアスタイルを楽しむライフスタイルの創出だ

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