フランスでは、コロナ禍で長らく義務づけられていたマスク着用が3月14日に解除された。春の到来とともに、マスクで塞がれていた「鼻」が解放されて、嗅覚にアピールするビジネスチャンスが蘇ろうとしている。パリでは香水メーカー「フラゴナール」が経営する香水博物館が、コロナ禍で2年間休館していたが、同日に再開した。香水の原料やビンのコレクションを展示し、香水とパッケージの歴史、伝統的な製造法を紹介している。併設のブティックで存分に香りを体験して香水を購入する客が増えそうだ。

フラゴナール香水博物館では昔の香水の原料を展示

そうした中、化粧品業界団体「コスメティックヴァレー」が、嗅覚についてのシンポジウム「嗅覚と展望」を3月24日、パリ郊外のクリシーで開催した。2013年に始まったイベントで、今年で5回目となる。嗅覚のさまざまな側面について科学的研究やメーカーの知見を紹介し、製品開発のヒントとして役立ててもらうことを目的としている。

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