サンスターグループは、「いい歯の日」(11月8日)に合わせて、全国の男女1100名を対象に「お口の健康に関する調査」を実施、調査結果をまとめた。「歯周病」という言葉自体の認知率は高いものの、歯周病が歯が抜ける原因となっていることを理解しているのは約半数にとどまった。また、30代以上の歯周病の有病率は7割に上る一方で、自分が実際に歯周病になっていると認識している人はわずか4割にとどまり、まだ歯周病が自分事化していないことが判明した。
一方、自分の歯を失うことに対する意識としては、30~40代では、半数以上が将来自分の歯を失うことがあるかもしれないと感じており、自身の口の健康に対し、将来の不安を感じていることが推察された。それにもかかわらず、歯科健診を受信している人や、歯間ブラシやデンタルフロスを使用している人の割合はまだ低く、将来の口の健康に対して漠然とした不安は持っているものの、なかなか行動に移せていないということが浮き彫りになった。
<調査結果>
①「歯周病」という言葉は、全体で約9割(91.2%)の人が「知っている」と回答、20代は「聞いたことがない」と回答した人が2割弱(16.8%)
「あなたは歯周病という言葉を知っていますか?」という質問に対し、全年代で約9割の人が「知っている」と回答。一方で20代の世代で絞ってみると17%の人が「聞いたことがない」と回答する結果になった。若い世代ではほかの年代と比べ言葉自体も知らない人が意外と存在することがわかった。
②歯周病は「歯が抜ける原因となる病気である」と回答した人は、全体の約5割(52.0%)で、歯周病の認知率より低い結果に。
歯周病に関する事柄として正しいと思うもの質問したところ、「ハグキの病気である」に次いで、「歯が抜ける原因となる病気である」との回答が約5割(52.0%)という結果となった。調査結果①の歯周病の認知率と比べ、歯周病の理解は半分程度にしか浸透していないことが判明した。
③30代以上の約7割がかかっているといわれる歯周病だが、歯周病になったことを認識している人は約4割(38.7%)しかいないという結果に。歯周病であることを気づいていない可能性も。
「あなたはこれまで歯周病になったことありますか?」という質問に対し、歯周病になったことがあると認識している人は約4割という結果となった。しかし、実は30代以上の約7割が歯周病になっているといわれており、多くの人が歯周病であることに気づいていないと推測できる。
④この先、歯周病になる可能性があると感じている人は約7割(73.0%)。また、5割(52.6%)の人が、「この先、永久歯を抜く経験をする可能性がある」と回答、お口の健康に危機感を持つ人は約半数以上。
「あなたは、この先、歯周病になる可能性があると思いますか?」という質問に対し、約7割の人が「歯周病になる可能性がある」と回答。20代でも、約半数があると回答しており、年代を問わず多くの人が歯周病に対し、危機感を感じていることがわかった。
また、「この先、永久歯を抜く経験をする可能性あるかどうか」という質問に対し、約5割の人が将来自分の歯が抜ける可能性があると感じていることが判明した。上記に続き、50代以上の人だけでなく若い方も含め、多くの人が自身の歯の将来について不安を持っているという結果になった。
⑤歯の定期健診(歯科健診)を約6割(56.7%)の人が受けていないという結果に。
将来のお口の健康に危機感を持つ人が多い一方で、歯科健診を受ける頻度に関する質問したところ、約6割の人が歯科健診を受けていないことがわかった。
また、将来の歯の喪失リスクに関わらず、半数以上のひとが歯科健診を受診していないことがわかりました。一方で、喪失リスクを強く感じている人と、喪失リスクはないと考えている人の歯科健診の受診率には20%も開きがあることがわかった。リスクを認識している人の方が行動に移しているということがわかる。
⑥将来の歯の喪失リスクがあると思っている人の方が、デンタルリンス・洗口液や、歯間ブラシ、デンタルフロスの使用率は高い傾向に。しかし、歯の喪失リスク意識があっても、使用率は30~40%と、半数にも満たない。
自宅で使用しているオーラルケア製品に関する調査では、将来の歯の喪失リスクを感じている人のデンタルリンスや洗口液の使用率の方が感じていない人に比べ高い傾向に。歯間ブラシ、デンタルフロスの使用率も同様の傾向を示していたが、いずれも半分にも満たない3~4割にとどまっていることがわかった。
<調査概要>
対 象 エリア :全国
対 象 者:20歳以上の男女 1100人
調 査 期 間 :2022年7月7日
方 法 :インターネット調査