戦略を練り直し影響圏の拡大を目指す

アイスタイルの主力3事業の一角を担うグローバル事業は復調に向けようやく体制が整いつつある。2019年の中国新EC法の施行以来、アジア地域の化粧品消費の主役だった中国人客の化粧品の購買行動が大きく減退。それをきっかけに成長が急失速。20年の台湾撤退を皮切りにマレーシアの子会社、米国の連結子会社を解散するなど事業規模は縮小の一途をたどった。新型コロナの流行も追い打ちとなり、日本の化粧品の価値を世界に伝える最前線基地としての位置づけだった海外店舗の閉鎖も余儀なくされ、現在では香港の3店舗を残すのみとなっている。

アイスタイルは、このグローバル事業の苦境を抜け出すために海外戦略の練り直しを開始した。具体的には、これまで目指していた〝アイスタイル経済圏の拡大〟から、〝アイスタイル影響圏の拡大〟へと目標を大きく転換。アイスタイル、アットコスメの認知が高い東アジア圏にフォーカスした戦略の推進で反転攻勢への道筋を探り、世界に通じる顧客接点と顧客体験の創出に再挑戦する。

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