ロート製薬は、カサつく肌のかゆみ治療薬として、長年販売してきた「メンソレータムAD」シリーズの中でもコア商品となる「クリーム」を、ユニバーサルデザインの考えを取り入れ、少ない力で開けやすい商品へと刷新する。7月下旬から、全国の薬局・薬店にて順次リニューアル品に入れ替わる。

高齢社や手に力が入りづらいといった障がいのある人も含め、誰もが満足できるよう、試作段階から、ユニバーサルデザインの総合コンサルティング会社のミライロ(大阪市淀川区)に協力のもと、手に障がいある人にも試作品を確認してもらいながら、包材開発を進めた。

試作を重ね、最終の容器や紙箱を試してもらい、「少ない力ですぐに回せる」「簡単に紙箱を開けられる」といった反響を得ることができ、商品化が実現。

これまでは蓋を数回回すことで開封できる設計だったが、リニューアル品では、さらなる使いやすさを目指し、約120度の回転によりほぼ1回で開閉できる蓋となった。

また、容器の角に丸みを設け、蓋の高さを増したことで手のひらでしっかりと握りやすくなった。以前から搭載している滑り止めは、より滑りにくくなるよう細部まで設計を見直し、クリームを使った後の手でも、滑りにくく使えるよう進化。

さらに、紙箱の裏面右側に広い開封口を設けた。これにより、手指で紙箱を押し込みやすく、少ない力でも開封しやすくなっており、捨てる際にも解体しやすい仕様になっている。

ロート製薬は、乾燥する季節のお肌のかゆみ症状にいち早く着目し、1990年に「メンソレータムAD軟膏」を発売。今年で33年目を迎えるロングセラーブランドとなり、お客から年間約800件の声が届いているという。

そうした中、多くの喜びの声と同時に、「乾燥の季節に欠かせないけれど、力が弱いため容器があけやすくなると嬉しい」といった要望もあった。こうした声をきっかけに、当初の図面を再確認し、細部に渡りゼロから容器や紙箱の設計を関連部門一丸となってスタート。商品仕様を見直し、今回のリニューアルにつながった。