ロート製薬は4月27日、台湾のモバイルヘルス企業iXensor Co.,Ltd.(アイセンサー)に出資すると発表。検査薬事業の拡大と新規診断ビジネス展開の推進を進めていく。

ロート製薬は、1980年代から、妊娠検査薬、排卵日予測検査薬、インフルエンザウイルス抗原迅速検査キット、新型コロナウイルス抗原迅速検査キットなど、女性の健康や感染症に関する検査薬事業をはじめ、幅広い検査・診断薬の領域での事業展開を進めてきた。

特に妊娠検査薬では、85年に日本初のOTC医薬品として承認を取得し、セルフチェックできる検査薬を提供し、妊娠のサインを早期に発見することで、早い段階から医師による診断を受けられる環境作りに貢献してきた。

一方、アイセンサーは、「モバイルヘルスのパイオニア」として、台湾やアジア・欧米市場で、感染症、ウーマンズヘルス、心臓血管病に関するホームセルフテストおよび医療現場での診断事業に取り組んできた。

今回、ロート製薬がアイセンサーへ出資することで、技術・製品開発に関して共同で取り組みを深め、ロート製薬の検査薬事業の拡大・深化および新規診断ビジネス事業の展開推進を図る。第一弾の取り組みとして、アイセンサーから日本市場におけるスマートフォンベースの診断デバイス・アプリに関する独占的な技術ライセンスを受け、革新的な製品の開発・販売を検討していく。