印象ケアを切り口にした「モーニング10」を投入

日本デビュー20周年の節目を迎えたニベア花王が展開する「ニベアメン」は、メンズ市場を拡大する重責を担っている。美容経験の少ない男性にとってニベアという世界的なブランドの名を冠している安心感は絶大で、最初に手に取る化粧品として選ばれやすいが、そこで商品の良さを実感できなければ、ブランドのみならずメンズコスメを使用することからも離脱しかねないからだ。そこで同ブランドでは、幅広い商品ラインアップで男性特有の肌悩みに寄り添い、エントリー層の裾野を広げ市場をけん引する考えだ。

「ニベアメン」が日本でデビューした2002年当時は、メンズ市場ではアフターシェーブなどのグルーミングアイテムが中心だったが、海外で男性のフェイスケアの意識が高まっていたことを背景に、日本ではエイジングケアを導入。ブランドの転機になったのは05年に有効成分としてコエンザイムQ10を配合したエイジングケアラインを発売したことだ。テレビCMも投入し、コエンザイムQ10を配合したエイジングケアアイテムであることを広く訴求し、認知を拡大。メンズエイジングケアのパイオニアとして存在感を確立し、日本における男性のエイジングケア市場の開拓に成功している。

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