ロート製薬は2月24日、微細藻類の高付加価値原料の研究開発および商品化・事業化を目指すため、生物資源ライブラリーの構築するオーピーバイオファクトリー(沖縄県うるま市、以下OPBio)と共同で藻類研究拠点「AMU LABORATORY」(沖縄県うるま市〈OPBioラボ内〉)を設立し、協業を開始した。同研究拠点の成果をヘルスケア領域における新しい価値・製品・事業へとつなげていく狙いだ。

近年、最新バイオテクノロジーと生物資源を用いて、地球規模の課題解決と経済発展の共存を目指す「バイオエコノミー」という考え方が国際的に提唱され、食、健康、医療、環境など、さまざまな分野における技術革新により2030年までに200兆円の巨大市場へと成長が見込まれている。

そうした中、ロート製薬は、はヘルスケアにおける活用だけではなく、環境課題解決や地域のエコシステム構築など、多様な可能性を秘めたエシカルでサステナブルな素材として微細藻類に注目し、沖縄県久米島町においてフォトバイオリアクター(微細藻類野外培養設備)による藻類培養に取り組んでいる。

また21年から、沖縄県にて資源を活用したシーズ探索、研究において長年の実績を有するOPBioと、微細藻類Pavlova(パブロバ)を利用した商品開発をはじめ、OPBioの微細藻類コレクションを用いた研究開発を共同で実施してきた。