専門店の存在意義を改めて社員に啓蒙する理由

コーセーが化粧品専門店チャネルへの投資を強化する。日本販社(コーセー化粧品販売)は、2022年12月期のカウンセリング領域の戦略として、エリアにおける強い店頭づくりの実現を掲げ、リアルの優位性とデジタル戦略を融合した顧客づくりを推進し、総カスタマー人数の拡大に力を入れる。ターゲットの一つは専門店で、具体策は「教育」「デジタル活用」「フラッグシップショッププロジェクト2024(FSP2024)」の三本柱。コーセーは新しい専門店のビジネスモデルを創出すると意気込んでいる。

コーセーが専門店への攻めの姿勢を明確にしたのは、変則決算の21年12月期(4〜12月)に生まれた上昇気流を逃さず、一気にシェア拡大の礎を築くためだ。前期のチャネル別実績を見ると、コロナの逆風が吹く中、専門店チャネルの実績は好調に推移。例えば、店頭消化は前年同月比110%弱で、コスメデコルテは2桁増。接客数は同比100%台後半で着地。特にエントリー(1回目の購入)、リピート(2回目の購入)、カスタマーN(3回目の購入)は同比約120%になっている。商品カテゴリー別では、21年9月16日発売の美容液「リポソーム アドバンスト リペアセラム」が大ヒットしたことでスキンケアが同比100%台後半、ベースメイクもコスメデコルテのフェイスパウダーが好調な売れ行きを示し、同比2桁増となった。

21年に大ヒットした「リポソーム アドバンスト リペアセラム」。化粧品専門店の販売数は驚異的で、リアルの価値を見せつけた

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