世界有数の彫刻技術を持つ金型メーカー「ツジカワ」(大阪府大阪市)は、2022年1月1日に特殊印刷機のリーディングメーカー「ナビタスマシナリー」(大阪府堺市)を完全子会社化した。両社の強みを生かしたグループ経営を行うことで、生産性の向上、海外需要の獲得、SDGsの加速が期待できる。この事業譲渡は化粧品、日用品業界でも話題になるだろう。

ナビタスマシナリー社屋

1921年創業のツジカワは、彫刻技術をコア技術として、常に高品質の製品・サービスを提供し続けてきた。2021年に創業100周年を迎えた老舗企業で、彫刻の技術を生かした精緻な表現は唯一無二と言われている。実際、ツジカワの技術は、日本が世界に誇る高級化粧品ブランド「クレ・ド・ポー ボーテ(CPB)」が採用しているほか、東京2020オリンピック・パラリンピックのエンブレム、サッカーやラグビーなどのプロチームや国際大会のエンブレム、ワッペンなどの金型も手掛けている。


ツジカワの精緻な彫刻技術は、世界中で知られている。そのネットワークを使えば、特殊印刷機事業の可能性は一気に広がる

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