服部今日子さんは、英国発祥の老舗オークション会社フィリップスの日本代表を務めている。同社は200年の歴史を持つオークションハウスで、東京オフィスを立ち上げたのは2016年。服部さんが現在の仕事に就いた経緯も興味深い。大学卒業後、マッキンゼー&カンパニーに勤務。金融、ヘルスケア、不動産等の業界を対象に戦略立案プロジェクトに従事。その後、不動産投資ファンドなどを経ながら、趣味のコンテンポラリーアートコレクションが興じたことが、現職に結びついた。アートをビジネスにすること、外資のオークションハウスが日本に進出する意義、「アート思考」などについて話し合った。

ゲスト 服部今日子(「フィリップス日本」代表)(写真左)
ファシリテーター 菊池麻衣子(「パトロンプロジェクト」代表)(写真右)

菊池麻衣子(以下、菊池)今やオークション会社に勤められている服部さんも、かつては「アートを買う」という発想がなかったと伺って驚きました。

服部今日子(以下、服部)15年ほど前にとあるコレクターさんにお会いして、「アートは買えるんだよ」と教えていただきました。私もそれまで美術館は好きでよく行っていたのですが、ギャラリーは、どこへ行ったら良いか分からず、あまり訪れていませんでした。それを知ったそのコレクターさんが、コンテンポラリーのギャラリーをメインにいろいろなところに連れていってくれたのです。

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