2兆2300億円。2020年度のネット広告の市場規模だ。広告全体は6兆1600億円で、およそ3割のシェア。調査主体の電通は、主要なマスコミ4媒体、すなわちオーセンティックなテレビ、新聞、雑誌、ラジオの広告市場規模2兆2500億円に並ぶとする。広告媒体のプレイヤーと効果は、実質的にネットに移行している。

さはさりながら、ネットの広告とテレビや新聞、雑誌などでの広告は、さまざまな点で違いがある。大きなポイントはコンプライアンスとルール形成だ。6月10日から消費者庁でネット広告の一手段である「アフィリエイト広告」に特化した検討会が始まるなど、ネット広告を巡る環境は厳しさを増している。

ネットは最も投資と影響力を生む広告メディアであり、今後も事業や製品の告知ポイントとなる。これを巡る事業者の現状や規制の方向性と対策を短期集中連載で概観する。

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