インバウンド頼みから脱し日本人客づくりに手応え

「化粧品専門店の皆さまに救われた1年になった」。2021年6月に開かれたアルビオンの決算説明会で小林章一社長が冒頭発した一言が同社決算内容のすべてを示している。

売上高は前年比81.2%の537億8200万円。営業利益はマイナス16億円で、創業以来初の赤字に陥った。国内のチャネル別店頭消化の実績を見ると、百貨店が同58.2%、専門店が同89.5%で明暗がくっきり分かれた。前期の百貨店は全58カウンターが休業でスタートし、20年4月、5月の売り上げはほぼゼロ。20年6月~21年3月の実績は日本人客が87.6%、外国人客が39.9%だった。

小林章一社長

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