新型コロナ禍の影響でまつげ美容液市場が伸長

アイメイク市場が盛況だ。コロナ禍でマスク着用が常態化し、顔の大部分が覆い隠され、メイクのトレンドは大きく変化。消費者は、これまで人気だったリップやファンデーションに代わり、数少ない露出部分であるヘアや目元への出費を増やしている。データマーケティングサービスを提供するTrue Dataは、2021年3月のドラッグストア売り上げにおいて「マスカラ」、「アイライナー」、「アイブロウ」などアイメイク商材が前年を上回ったと発表。特に「マスカラ」の売り上げは二桁伸長となり、月次売り上げとしては19年と同程度にまで回復した。

マスカラの伸長を引っ張るのは、まつげ美容液だ。目元への興味関心が高まっていることに加え、在宅時間が増え、巣ごもり美容・おうち美容によるプラスワンのスペシャルケアアイテム需要が増えていることも、売り上げ拡大を後押ししている。同じくTrue Dataの調査によると、21年1〜3月のドラッグストアの売上個数ランキング(マスカラカテゴリー)では、1位の資生堂「マジョリカマジョルカ ラッシュジェリードロップ」、7位のアンファー「スカルプDボーテ ピュアフリーアイラッシュセラム」、12位のセザンヌ「セザンヌ まつげ美容液EXクリア」と、トップ20の中にまつげ美容液が三つもランクインしている。過去の同時期のランキングでは、まつげ美容液は19年が8位と11位、20年が10位と17位にそれぞれ二つランクインしたのと比べると、まつげ美容液の存在感が高まっていることが分かる。

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