資生堂は2021年4月28日、フレグランス事業を担うボーテプレステージインターナショナル(BPI)を通じて締結していたDolce&Gabbana(ドルチェ&ガッバーナ・D&G)とのグローバルライセンス契約を一部解消することに合意した。これにより、フランス以外の市場での事業展開が21年12月31日に終了する。フランスでの事業活動は、同国の労働法に基づき、従業員代表との労使協議を経た上で決定する。いずれにせよ、BPIとD&Gのグローバルライセンス契約が解消されることに変わりはない。
資生堂は、契約解消に伴う特別損失として350億円を見込んでいる。21年12月期第1四半期決算で商標権の減損損失として153億円を計上。残りの約200億円は、割増退職金などを含む契約解消に伴う一時費用となる。業績に影響が出るのは22年12月期からで、マーケティングコスト、人件費、店舗費用などのコスト、毎年発生していた商標権の償却費用がなくなり、利益が大幅に改善する見込みだ。
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