目立つ国産ブランドの躍進

ユーロモニターの統計によると、中国化粧品市場の規模は2010年の2051億元から19年には4777億元に増加、年平均成長率は9.8%に達しており、中国は米国に次ぐ化粧品消費大国となっている。だが、長い間中国化粧品市場において国産ブランドが低価格商品の代名詞として軽視されてきた。特にミドル・ハイエンド化粧品の領域はすべて海外ブランドで「独占」されていたことはまだ記憶に新しい。

しかし、ここ数年“国潮”の勃興で状況は一変した。国潮には中国伝統文化の要素が取り入れられていること、伝統文化と現在の潮流を組み合わせて商品にトレンド感を出すことという二つの側面があるとされている。それに合わせて流行する国産ブランドは“潮牌”とも呼ばれている。多くの中国消費者も海外ブランドのみを追求する考え方を捨て始めており、特に国産ブランドを選択する若者が急増するといったニーズの変化も国産品に新たな発展の可能性を与えている。

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