コーセーは3月22日、経済産業省および東京証券取引所が共同で女性活躍推進に優れた企業を選出する、令和2年度「準なでしこ銘柄」に初めて選定されたと発表した。
「なでしこ銘柄」とは、政府が「成長戦略の中核」とする女性活躍推進の取り組みを加速させるために、女性活躍推進に優れた上場企業を選定し、「中長期の企業価値向上」を重視する投資家にとって魅力ある銘柄として紹介するもの。「準なでしこ銘柄」は、女性活躍推進に優れた企業をより幅広い視点で評価する観点から、最高評価の「なでしこ銘柄」に準ずる企業が選定される。
同社は、女性活躍の推進において、男性育児休業の取得を促進する当社独自の取り組み「コーセー イクパパサポート制度」などの社内制度の整備だけでなく、2020年度に実施した、社外取締役による社員向けキャリアプラン啓発セミナーなど、社員の意欲を高めるための取り組みを行ってきた。また、取締役における女性比率30%(21年3月現在)、指導的地位にある女性社員比率38.5%(19年度実績)など、積極的に女性活躍を推進している企業姿勢が評価され、今回「準なでしこ銘柄」に選定されたとの考えを示している。
コーセーグループは20年4月、サステナビリティに関する取り組みと目標をまとめた「コーセー サステナビリティ プラン」を発表。この中の取り組みテーマのひとつに「ジェンダーにとらわれず活躍できる社会への貢献」を掲げ、全社をあげてダイバーシティ&インクルージョンの推進に取り組んでいる。
昨今のグローバル化社会への急速な変化に伴い、多様化するお客ニーズに対応するために、同社はサステナビリティとアダプタビリティ(グローバルな適応性)の考え方をモノづくりやサービスに反映する取り組みを進めてきた。さまざまなニーズを的確に捉え、新たな価値を創出して社会に提供していくためには、今まで以上に社内のダイバーシティを高めることが重要とし、同社は1985年に初めて女性の取締役が就任するなど、従来から多様な価値観を受容する企業文化を育んでおり、ジェンダーレス、ボーダーレス、グローバルに人材を獲得、育成し、社内の多様性をさらに高める風土づくりに積極的に取り組んでいる。また、近年、全社横断型「働きがい創出実行委員会」を立ち上げ、バックボーンの異なる社員がそれぞれの能力を最大限発揮できるよう、制度改革や多様な働き方に応える環境を整えている。