コーセーは3月10日、モーンガータ(東京都練馬区、田中寿典社長)が展開する、役目を終えた化粧品から絵具を製造・販売する事業に対して、不要となった化粧品の提供等を通じて、この事業の推進を支援すると発表した。資源を循環活用する同事業の支援を通じて、開発過程で不要になってしまう化粧品を、全く新しい形で再生利用する仕組みを確立し、SDGs(持続可能な開発目標)の一つである「つくる責任 つかう責任」への取り組みの一環として、サステナビリティ活動を推進していく考えだ。
コーセーは2020年から、モーンガータの事業に賛同し、化粧品の試験的提供などの協力をしてきたが、今回、地球環境を守る活動の一環として、コーセー研究所における品質追求・品質管理の過程で最終的に商品とならない化粧品が生じることに着目し、今後も継続的に提供していくことを正式に決定。
モーンガータは、お客が使わなくなった化粧品を絵具へと変換するキットや、化粧品原料から製造した絵具等の販売、ワークショップの開催、展示会への出展などを実施し、サステナビリティ推進にもつながる新たな価値や楽しみを創出している企業。コーセーは、美を創造する化粧品会社として、モーンガータと協力して化粧品を再生利用することで、国連が定めるSDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」の達成に貢献していく。
また、今後、コーセーが銀座と表参道にて運営するストア「Maison KOSÉ」 において、モーンガータの製品を活用したイベントを開催するなど、資源を循環させて使う重要性を広く社会に発信していく。コーセーグループは、20年4月に「コーセー サステナビリティ プラン」を発表し、六つの取り組みテーマを設定。今回の提供活動は、そのうち、「ビューティを通じた環境課題への貢献」および「事業活動全体での環境負荷低減」に向けた取り組みとなる。