新型コロナ対策の一つとして「手守り習慣」の浸透を目指し情報発信
一緒にやらない理由がない――。2021年2月1日に始まった「資生堂Hand in Hand Project」への賛同が広がっている。このプロジェクトは、予断を許さない状況が続くコロナ禍において、身を粉にして働く医療従事者に感謝を届けるもの。最大の特徴は、一企業からの物的あるいは金銭的な支援だけでなく、生活者、取引先、資生堂が一体となって「感染予防」に貢献することにある。感染拡大を下火に導き、罹患者数が減り、一人でも多くの人々に日常を取り戻してほしい、という医療従事者の切実な願いに真摯に応える取り組みだからこそ、賛同企業は瞬く間に広がり、2月9日時点で648社に到達。その内訳は、化粧品専門店545社、百貨店15社、組織小売業88社と、チャネルの壁を越えた連携になっている。多様な生活者接点での取り組みは、日本の感染予防意識を強くするだろう。
「資生堂Hand in Hand Project」の始まりは、1月上旬のことである。二度目の緊急事態宣言が検討されていた時期で、連日のように医療現場の逼迫が報道されていた。「資生堂として献身的に働く医療従事者を支援できないか」と、急きょ組織横断のタスクフォースが立ち上がったものの、資生堂ジャパンの北原規稚子副チーフマーケティングオフィサーは、まずは医療従事者の真の願いに目を向けたという。
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