インタラクティブ動画やブースト配信を活用した化粧品業界初の試み

J Style Beautyがオンライン展示会を立ち上げる。同社は、世界に向けて日本の優れた美容スタイル(商品・技術・文化)を発信する美容の営業に特化した企業だ。今回のオンライン展示会は、同社HPから展示会サイトを閲覧してもらい、各メーカーの動画や商品情報を取引先に訴求する仕組み。オンライン上であるため、メーカーの考えや商品の良さ、使用方法などを詳細に表現できる。参加者である小売業、卸売業の関係者は、いつでも、どこでも差別化商材を探せるといる利便性が得られる。J Style Beautyは、文字通り、製販の蝶番になる考えなのだ。J Style Beautyの八木奨二社長は次のように言う。

「展示会を通じて500社以上のお取引先にアプローチできることはもちろん、弊社で実施する宣伝効果によりプラスアルファのお客様へのアプローチが可能です。。弊社パートナー販売会社へも情報をシェアします。また、化粧品業界では初の試み(インタラクティブ動画やブースト配信を活用した展示会という意味)となるので、業界誌への掲載も計画しています。新たな挑戦ではありますが、既存お取引先(500社以上)へのアプローチは確定していますので、ぜひ活用してください」

集客方法は、既存取引先500社へのURLの紹介から電話でのプッシュ営業。同社のSNSを通じて取引先はもちろん美容関係に訴求。さらに、取引していないお店へのアプローチを行う。SNS・動画広告配信については、展示会開催期間である3月~8月に行う予定。9月以降も第2回オンライン展示会を開く計画も進んでおり、継続的な集客力や認知拡大によりオンライン展示会の規模拡大を図る考えだ。「この展示会を通じてご興味いただいた商品については問い合わせをいただき発注まで進めます。新製品がない場合でも、季節柄推奨したい商品や定番で売れている商品でも、この展示会を通して初めて知るお店様やエンドユーザーも出てくると思います」(八木社長)。

出店者が用意するのは動画素材で、これを軸にインタラクティブ化(動画と文章、ホームページなどをミックスする)を行う。具体的には、新商品、リニューアル商品、推奨商品(春商戦向け)を中心にインタビュー動画を作成。内容は、商品特徴、商品機能など、これまで行ってきたバイヤーとの商談内容をベースにする。その動画を軸に、写真や文章、HPへのリンクなどで商品訴求を進めていく。さらに、ブースト配信機能として、制作したインタラクティブ動画を月間500億インプレッション以上のアドネットワークにそのまま配信することが可能。多くのユーザーに視聴させることができるため、新規営業先の開拓に結びつく可能性が高い。

現在、参加するメーカーは、ハリウッド、アヴァンセ、岩谷産業、カネカ、Miss Hanakoの5社。検討中の企業も増えているのは、コロナ禍の営業方法に悩む企業が多いからだろう。それをソリューションするのも、J Style Beautyの役割である。