富士フイルムは11月17日、同社独自の抗菌技術により除菌効果が長く持続する環境清拭材「Hydro Ag⁺(ハイドロ エージープラス)アルコールクロス/スプレー(80%)」について、新型コロナウイルス (SARS-CoV-2)に対する効果確認のための評価試験において、99%以上のウイルスを不活化したという結果を得たと発表した。同評価は、帯広畜産大学との共同研究の一環で実施。「Hydro Ag⁺アルコールクロス/スプレー(80%)」を用いた環境清拭を継続的に実施することで、SARS-CoV-2の感染抑制効果が期待できるという。

「Hydro Ag⁺アルコールクロス/スプレー(80%)」は、独自の抗菌技術「Hydro Ag⁺」により銀系抗菌剤と室温で硬化する超親水ポリマーがアルコール溶液中に安定的に分散される。同製品を使用すると、対象物がアルコール除菌されるとともに、対象物の表面に銀系抗菌剤を含む超親水コーティング層が形成され、アルコールが蒸発した後も除菌効果が持続。同製品は現在、医療や介護の現場だけでなく、一般家庭における環境清拭用途としても活用されている。

富士フイルムは、同製品を用いた環境清拭による新型コロナウイルス感染の低減活動を積極的に提案し、人々の生活の質の維持・向上に貢献していく考えだ。