小林製薬は、北米における一般用医薬品ビジネスの展開・拡大を目的として、Alva-Amco Pharmacal Companies, Inc.(アルバアムコファーマカルカンパニーズインク、Alva社)を、9月30日に子会社化することで合意し、契約を締結した。買収価格は1億800万ドル。今後、必要な手続き等を経て、10月中に完了する見込みだ。

Alva社は、主力製品として水虫薬、利尿薬、吐き気止め、酒さ改善薬、内服消炎鎮痛剤などの一般用医薬品を全米のドラッグストア、スーパーマーケット等で販売しており、ニッチ市場においてロングセラーブランドを有している。

Alva社の商品群

一方で小林製薬は、国際事業を成長事業と位置づけ、既に米国・英国・中国・その他アジア地域に現地法人を設立し、事業を展開している。Alva社が所在する米国ではカイロ、冷却シート、メガネクリーナーなどの日用品に加え、2016年より「Zim’s MAX(ジムズマックス)」ブランドの外用消炎鎮痛剤を販売し、業容を拡大している。

今回、Alva社を完全子会社化することにより、同社が保有する北米におけるブランド力、マーケティング力、販売力と、小林製薬が保有する研究開発力、技術ノウハウを相互に活用し、消費者に新たな価値を提供するとともに、北米における一般用医薬品ビジネスのさらなる展開・拡大を目指す。なお、今回の買収に伴う2020年12月期連結業績への影響は軽微となる見通しだ。