資生堂は9月8日、「2020秋季オンラインセミナー」を開催した。現在の消費トレンドや、コロナ禍で注目が高まる「すっぴん力」「秋冬マスクメイク」など、今だからこその美容情報と商品とを絡めて、5部構成で紹介した。
第1部では、女性を中心に今後広がる消費トレンドとしても注目されている「エフォートレス消費」をキーワードに、“簡単だけど手抜きではない”を実現できる商品を紹介。エフォートレス消費とは、働き方、考え方、暮らし方の多様性により生まれた“必要以上にがんばらない”消費行動のこと。
まずは「アクアレーベル」から8月21日に発売した、乾燥しがちな肌を手早くケアするオールインワンの「アクアレーベル スペシャルジェルクリームN(モイスト)」を提案。たっぷりの潤いを浴びたように角層の深くまで満たし、べたつかないのにしっとり続くオールインワンで、忙しい朝や子どもとお風呂の後などの場面にお勧めだ。
「プリオール」からは9月21日にリニューアル発売する、手になじませるだけで10分間シートマスクしたかのように潤いを補給し密封する「プリオール 薬用 高保湿化粧水」と「同 薬用高保湿乳液」を紹介。両商品には六つの保湿成分に加え、新たに薬用「抗肌あれ有効成分」を配合した。
「専科」からは9月4日に発売した、仕事にプライベートに多忙な日々を送る現代女性の“夜のダブル洗顔は正直面倒だけど洗浄力には妥協したくはない”というニーズに着目した「パーフェクトクリアクレンズ」を紹介。“メイク落としオイル”と“洗顔ジェル”のハイブリッド2層処方で“オイル並みの洗浄力”と“洗顔並みのさっぱり感”を感じる、洗顔もできるメイク落としだ。
「イングレート」からは9月21日に発売する、すっぴん風に仕上げるために手間や時間をかけているといった人にお勧めするベースメイク「イングレート すっぴんメーカー」を紹介。写真を撮る際に使用しているカメラアプリのフィルター加工のように 瞬間補正し、時短できれいなすっぴんであるかのような肌を実現でき、マスクへの付着も目立ちにくい商品だ。
第2部では、新しい生活様式により素肌と向き合う時間が増えたことに着目し、すっぴん美肌を目指す商品を紹介。「プリオール」から10月21日に数量限定で発売する、ミスト状クリーム「プリオール おでかけミストクリーム」の他、メンズブランド「uno(ウーノ)」から9月上旬に発売する、唇・肌悩みに対応したリップ「ウーノ オールインワンリップクリエイター」、BBクリーム「同 フェイスカラークリエイター(カバー) カラーレベル5」、洗顔ジェル「同 ホットクリアジェル」などを提案した。
新しい生活様式では正面ではなく横並びで座ることで、ななめから顔を見られる機会が多くなった。そこで、顔は見る角度によって、見た目印象が大きく異なることに着目。たるみは正面から見ると深刻ではないと思っていても、ななめ45 度から見るとくっきりと現れやすい。これを、自分では気づかない初期老化のサインと捉え、資生堂は20年の肌のたるみに関するキーワードを「ななめ45度」とし、顔の写真をアップロードするだけで正面顔とななめ45度顔の年齢差が簡単にわかる「エリクシール」公式HP内に設置した「ななめ45度チェック」サイトを紹介。また、8月21日に発売した「エリクシール デザインタイム美容液」によるケアを提案した。
第3部では、向井志臣ヘアメイクアップアーティストがオンライン映えするメイクをデモンストレーションした。向井氏は、PCやスマホの画面越しだと、顔の色が全体的に浅くなりがちと指摘。そのため、「血色感やトーンアップを心がけてメイクすることが大事」(向井氏)とし、一方で黒が強く見える傾向があるので、目元や頬など影になりやすい部分は、少し弱めるのもポイントであると説明した。
その上で、オンライン映えするメイクのカギについて向井氏は、「オンラインメイクでは、外出時のメイクと違ってメリハリをつけることが大切」と述べ、必須アイテム(ベースメイク・アイブロウ・アイライン・リップ)と、引き算できるアイテム(アイシャドウ・マスカラ・チーク・ハイライト・シェーディング)を見極めることが重要と強調した。
第4部では、秋によく検索されるくすみ、毛穴、シミ、ニキビ、ほうれい線、たるみといった肌悩みにアプローチする商品を紹介。8月21日に〝美肌菌〟に着目してリニューアルした「dプログラム」では、季節の変わり目の揺らぎ肌の要因と生活者が実感している寒暖差に着目した「dプログラム カンダンバリアエッセンス」のほか、「同 アレルバリアエッセンス」によるケアを推奨した。
シワ、たるみ、ほうれい線といった悩みをケアする商品では「リバイタル」「HAKU」「エリクシール」といったブランドからおすすめのソリューションを方法を提案した。
まず、光ダメージに向き合う「リバイタル」からは9月21日に発売する〝濃密カシミア化粧水〟の異名を持つ「リバイタル ローションⅢ」、純粋レチノールを配合した「同 レチノサイエンス フェイシャルマスク」によるケアを提案する。
夏の紫外線ダメージケアでは「HAKUメラノフォーカスV」「同ボタニックサイエンス」を推奨。何となくでくすみ対策をしている生活者に対し、正しいソリューションを提供するアイテムとして推奨。
新ミューズに長澤まさみを迎えた「エリクシール」からは、「エリクシール デザインタイム美容液」でほうれい線やたるみのケア方法を紹介した。
第5部では、神宮司芳子トップヘアメイクアップアーティストがマスクメイクのポイントについて説明。前髪とまゆに着目したメイクアップで、マスク着用時に目元を際立たせる赤を基調にしたメイクテクニックなど、さまざまなパターンでのメイク方法を伝えた。