化粧品、日用品のグローバル企業において、LGBT(いわゆるセクシュアルマイノリティ)に対する意識が大きく変化している。LGBTは、最近ではクィア、クエスチョニングのQを加えてLGBTQ、インターセックスやアセックス等を加えてLGBTQIA+と表記されることもある。これらの人々の存在と権利を訴える行進「プライド」が世界中で広がったことで、社会での認知度も増した。本稿ではLGBTQと表記する。

LGBTQの人々はヘイトクライムで暴力や差別に遭い、生命の危機にさらされることがある。LGBTQに対する人権侵害が横行していることを憂いた国連は2017年、LGBTにインターセックスを加えた表記を使用し「LGBTIの人々に対する差別への取り組み 企業のための行動基準」を作成した。採用や労働条件で差別がないようにし、サプライヤーや顧客を性的指向で差別せず、事業を行う国で人権侵害防止に貢献することなどが記されている。これに対し、世界235企業が真っ先にこの行動基準を支援することを表明。化粧品業界ではロレアル、エイボン、ジョンソン・エンド・ジョンソン、LVMH、ユニリーバなどが含まれる。

この情報へのアクセスはメンバーに限定されています。ログインしてください。メンバー登録は下記リンクをクリックしてください。

ログイン