PALTACとKyoto Robotics(KRC)は、2社協働で実施した、業界初となる「日用品卸センターの省人化・自動化における知能ピッキングロボットの活用~マスタレス・ティーチレスのケースピッキングロボットの開発と導入~」の取組みが評価され、公益社団法人日本ロジスティクスシステム協会から「2020年度ロジスティクス大賞」の「大賞」を受賞した。
PALTACの物流ノウハウとKRC独自開発の「目(ビジョンセンサ)」と「脳(AI)」を活用したマスタレス・ティーチレスのケースピッキングロボットを協働開発し、PALTACのRDC埼玉(2019年11月稼働)に導入。これにより、従来のロボットによるケースピッキングにおいて必要であった煩雑な事前のマスタ登録や動作プログラミングが不要となり、高い汎用性が求められる流通業における出庫作業を自動化することが可能となっている。
また、同ロボットにより高精度で計測されたデータ(ケースサイズ、重量など)をWMSに取込み、2次利用するシステムを構築しています。これにより、年間1万を超える新商品の新規登録作業やリニューアル品の変更登録作業を不要にするほか、出荷作業などにも活用することにより、入荷~保管~出荷に至る物流センター全体の人への負担軽減に寄与し、深刻化する人手不足の環境下における、物流倉庫での生産性向上に大きく貢献している。
今後も、2社の協働によりマスタレス・ティーチレスによる自動化の活用・応用範囲を広げることで省人化・自動化を促進し、生産性の向上を追求するとともに、事業の持続的成長を図っていく。
ロジスティクス大賞は、ロジスティクスの社会的浸透と、ロジスティクス部門関係者の意識高揚を図ることを目的に創設され、企業で行われているロジスティクス高度化への取組みと、その優れた実績を顕彰するもの。