ポーラは8月4日、30% Club Japanの掲げるビジョンに賛同し、同団体に加入したことを発表した。
現在、ポーラの女性役員の割合は40%で、女性管理職の割合は約30%を占めている。意欲と能力のある女性従業員の活躍の場の拡大や管理職への登用など、性別に関係なく、一人一人の能力を十分に発揮し、ライフスタイルの変化に合わせた働き方、環境づくりを推進している。
さらに、全国各地域に存在するビューティーディレクターの数は約4万1000人に上り、20代~100歳以上と幅広い年代が個人事業主として活躍。スキルや売り上げのみならず、社会性・人間性を育みながら自分の可能性を広げ、多くの人や社会に影響を与えるビジネスリーダーを輩出している。
ポーラは今年6月、誰もが「美しく生きる」ことができる社会を目指す「サスティナビリティ方針」を策定し、2029年までのSDGsの目標数値を定めた。そのゴールの一つとして「ジェンダー、年齢、地域格差、さまざまな『壁』の解消」を掲げ、今後もダイバーシティ推進を強化し、全ての人が活躍できる社会を創造することで、30% Clubのミッションである「男女が平等に参画する豊かな社会の実現」への貢献を目指す。
30% Club Japanの加入について、ポーラの及川美紀社長は次のようにコメントした。
「変化が激しく前例が通用しない現在、新たな成長戦略を策定するためのキーファクターの一つが『女性の登用』だと考えています。今までのステレオタイプを打ち破り、新しい価値を創造するためには、まだ顕在化されていない女性の可能性の芽を見出し、育み、昇華させることで、革新的なイノベーションが生まれると信じています。ただ、女性の意思決定者を増やすことが最終のゴールではなく、性別、年齢、国籍、障害の有無などに関わらず、全ての人が自分らしさを発揮できる『真のダイバーシティ経営』を目指していきたいと考えています」
30% Clubは、経営陣における女性比率の向上が企業のリーダーシップやガバナンス強化、また業績の向上にもつながると考える企業のトップで構成される世界的なキャンペーンを展開している。