ユニ・チャームは7月9日、MSCI社がESG投資のために開発した「MSCI日本株女性活躍指数(WIN)」の構成銘柄に2年連続で選定されたと発表した。
ESG投資とは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)に配慮している企業を重視・選別して行う投資のことで、企業の持続的成長や中長期的収益につながるとして重視されているもの。また「MSCI日本株女性活躍指数(WIN)」は、MSCIジャパンIMIトップ700指数の構成銘柄の中から、女性の活躍推進に優れた企業を選別して構築される指数のこと。2020年6月時点で268社が構成銘柄に選定されている。
ユニ・チャームは、企業理念として「NOLA&DOLA」を掲げている。NOLA&DOLAとは、「Necessity of Life with Activities & Dream of Life with Activities」の頭文字をとったもので、「赤ちゃんからお年寄り、そしてペットまで、生活者がさまざまな負担から解放されるよう、心と体をやさしくサポートする商品やサービスを提供し、一人一人の夢をかなえることに貢献し続けたい」という思いが込められている。
NOLA&DOLAという企業理念のもと、あらゆる世代の人々が相互扶助を通じていつまでも自分らしく暮らし続けられる「共生社会」を実現することを目指し、環境問題・社会課題への対応および企業統治の強化といったESGを踏まえたサステイナブルな経営の推進と事業展開の取り組みを評価され、今回の選定につながったとユニ・チャームはみている。
なお、具体的な活動としては、アジア各国での生理や育児に関する啓発活動、中東における女性への就労機会の提供による社会進出支援などに取り組んでいる。また、2030年を目途に企業における役員の女性比率を30%に引き上げることを目標とした「30%Club Japan」に参加。30%Club Japanとは、2010年に英国で誕生した世界的な組織で、取締役会を含む企業の重要意思決定機関に占める女性比率を30%を目指した「30%Club」を掲げ、現在14カ国で展開している。